今回のテーマはカシミヤについて。
カシミヤといえばよく聞くワードかもしれませんが、高級な素材だというくらいの認識で詳しく知っている方は少ないと思います。
そこで今回は、カシミヤという素材、カシミヤを使用した服の特徴について詳しく掘り下げていきます!
カシミヤとは
カシミヤとは、カシミヤ山羊からとれる獣毛素材、要するにカシミール地方のヤギからとれる毛のこと。
別名「繊維の宝石」とも言います。
カシミヤは主に、中国北西部や内蒙古、外蒙古、イランなどでとれ、色としてはブラウン・グレー・ホワイトがあります。
中でも重宝されているのがホワイトカシミヤ。
理由としては、染色が他の色と比べてしやすいからです。
ちなみに、カシミヤは一頭のヤギから150~200gほどしかとれません。
そのため、カシミヤは貴重な素材だと言われます。
カシミヤのメリット
軽い
カシミヤの特徴として、軽いということが挙がります。
そのため、着ていてもストレスを感じず、着心地の良さにつながります。
カシミヤのトップスであれば肩こりが軽減されるかもしれませんね(笑)
保湿性・保温性に優れる
カシミヤの服は、保湿性・保温性に優れています。
それには繊維の細さが関係していて、1つ1つの繊維が細いためにより多くの繊維を束ねることができ、外気を遮断してくれるために保湿性・保温性の高さにつながるわけです。
ちなみにカシミヤの繊維は平均14~16ミクロン(1ミクロン=1/1000mm)だと言われており、19~20ミクロンである上質な羊毛の繊維と比べてもその細さは勝っています。
ただ、編み方にもよるので、一概にカシミヤを使っているからといって他の繊維に勝っているわけではありません…。
しかしカシミヤは、編み方が全て同レベルであればトップクラスの暖かさを誇ると言えるでしょう!!
ですから機能性に優れたカシミヤの服を手に入れたいのであれば、基本的にお値段のするものや、縫製に関してこだわりのあるブランドを選んだ方がいいと思います!
着心地が抜群
カシミヤは柔らかく、滑らかな肌触りが特徴。
この滑らかさも先ほど出てきた繊維の細さに起因しており、カシミヤの繊維だからこそ実現できる肌触りは特別なものを感じさせます。
肌が弱い方にとってカシミヤは特別な存在であるはずです。
絶妙な光沢感
カシミヤは、繊維が細くてしなやかなため絶妙な光沢感を演出してくれます。
しなやかさの原因は、カシミヤ繊維の表面を覆っている突起の少ないキューティクルであり、カシミヤの光沢をつくっている張本人です!
髪の毛のCMなどでよく聞く「キューティクル」というワードですが、カシミヤ繊維においてもその有能さを発揮していたんですね♪
型崩れしにくい
カシミヤ繊維は、弾力感があるため型崩れしにくいです。
なぜ弾力感があると型崩れしにくいのかと言いますと、弾力感がある=元に戻る”復元力”があるということであり、結果としてハンガーにかけても型崩れすることを防いでくれます。
型崩れに関してのことで悩んでいる人にとって、カシミヤ素材の服は救世主になるかもしれませんね!
カシミヤのデメリット
毛玉がつきやすい
カシミヤ素材の服は毛玉がつきやすいです。
カシミヤは短繊維と呼ばれる天然繊維であり、この短繊維を撚って1本の糸にしたスパン糸は糸端が多く存在し、糸端同士が絡み合うことで毛玉ができるという仕組みです。
また、カシミヤの場合は表面のキューティクル構造の突起同士が摩擦によって絡みやすいという原因も関係しているのでより毛玉ができやすいわけです。
解決方法としては、ショルダーバッグなどを身に着けないこと、静電気防止用のスプレーをかけることなどが挙がります。
なるべく摩擦を発生させないような着こなしに気を遣うようにしてくださいね!
強度が弱い
カシミヤの服の難点は強度が弱いことです。
繊維1つ1つが細いので、雑に扱ってしまうと簡単に生地を傷めてしまいます。
例えばですが、ローテーションを組まずに毎日同じ服を使用してしまったりするのは絶対にNG。
必ず、休める期間をつくってあげて過度に着用しないようにしましょう!
それに、せっかくカシミヤ素材の服に手を出して簡単にダメにしてしまってはもったいないですからね!
手入れが難しい
今までのデメリットを総合してみても、カシミヤの手入れや扱いが難しいことはある程度分かってもらえたと思います。
例えば、カシミヤはシミもできやすいですし、自宅での洗濯もできません…。
もし自宅で洗濯してしまうと、縮んでしまったり色あせが起きたりするので手入れにそれほど詳しくない方はクリーニングに出した方がいいと思います。
ただし、クリーニング店にもカシミヤの手入れが上手くないところもあるので、カシミヤ専門のクリーニング店や、要望に沿ってクリーニングしてくれる店舗を探すようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「カシミヤとは?カシミヤの服の特徴・メリット・デメリットまとめ」というタイトルで繊維の宝石”カシミヤ”について掘り下げていきました。
結論として、カシミヤは扱いが難しいので几帳面な人や、本当に服を大事にしている人にしかお勧めしません。
逆に、扱いは難しそうですが、手入れを怠らずきちんとしているのであれば長く付き合える服でもあるのでその点においては心配いらないでしょう!
服をつくる側の人からしても、服を大事にしてくれる人に使ってもらいたいでしょうし、そういう人たちに長く使ってもらえたらありがたいですよね♪
今回の記事はここまでです。
最後まで見ていただきありがとうございました!
他にもファッションアイテム関連の記事を上げているのでよかったら見ていってくださいね!