今回紹介するのは、いまや国内モードブランドの中でもトップクラスの人気を誇るTOGA(トーガ)というブランド。
ここでは、TOGA(トーガ)の歴史やライン、特徴などについてお話していこうと思います。
TOGA(トーガ)の歴史・コンセプト
TOGA(トーガ)は、古田泰子(Yasuko Huruta)が1997年東京に立ち上げたドメスティックブランド。
http://www.toga.jp
デザイナーの古田泰子は、エスモード東京校総合科で2年学び、3年時にパリ校に編入(1997年卒)。
卒業後にはCMの衣装製作に携わった後、TOGA(トーガ)を立ち上げ、2006年SSコレクションからパリコレにも参加しています。
1年後の2007年には、フランス国立モード芸術解発協会主催のANDAM賞を受賞、2009年には毎日ファッション大賞を受賞するなど国内外から認められる実力を持ち、2014年からは、コレクション発表の場をパリからロンドンへ移しています。
https://www.fashion-press.net/collections/11751
TOGA(トーガ)というブランド名の由来は、古代ローマで着用された上衣「トゥニカ」の上に着用する一枚布の上着に由来。
ローマの「トーガ」といえば、ファッション史を語る上では欠かせない存在ですよね。
また、過去のインタビューによると、「ブランド名を自分の名前(Yasuko Huruta)にはしたくなかった」、「耳馴染みのいいブランド名が良かった」、「ブランド名を略されて呼ばれたくなかった」等の自身の考えも関係しているようです。
https://www.fashion-press.net/collections/12574
TOGA(トーガ)のブランドコンセプトは8つあるラインでそれぞれ異なりますが、1つのテーマとして「イノセントとアンダーグラウンドの融合」を掲げており、服を作るうえでターゲット層は気にしていないそうですが、20代~30代の世代を中心に人気のあるブランドです。
TOGA(トーガ)の7つのラインを紹介
ここではTOGA ARCHIVES社の7つのラインを紹介しています。他にも過去に廃止されたラインや、現行の靴のラインもありますが、ここでは省略させていただきます。
TOGA(トーガ)
https://www.fashion-press.net/news/58440
TOGA(トーガ)は1番最初に立ち上げたメインラインであり、現在もロンドンで発表を続けているコレクションライン。
各シーズンで「シーズンテーマ」が決まっており、それを元に服作りをしています。
ちなみに、最新の20~21AWコレクションでは「LIGHT(ライト)」「PROTECTION(自己防衛)」「INSTABILITY(不安定さ)」の3つのテーマを元にコレクションを発表しており、現代の不安を拭い去り、寄り添うような服が特徴的でした。
事実、言われてみれば納得できるくらい忠実に再現されており、服の表現力って凄いなと実感させられます。
ちなみに、こちらのTOGA(トーガ)はウィメンズラインです。
TOGA PULLA(トーガ プルラ)
https://www.fashion-press.net/collections/11573
TOGA PULLA(トーガ プルラ)は、カラーやサイズ等をそろえ、価格を抑えた2004年スタートのセカンドライン。
同時にウィメンズラインでもあり、メインラインと比較しても手を出しやすいため、かなりの人気があります。
メインラインと同じウィメンズラインだとはいえ、メインラインで取り入れることのできなかった独自のデザインを落とし込んでいて、それぞれ区別が明確になるような服作りに積極的です。
ちなみに、2011年コレクションの場をTOGA PULLA(トーガ プルラ)のみニューヨークに移したことをきっかけに、プルラの製作に真剣に向き合うことができるようになり、それぞれの独立した目標が明確になったと語っています。
TOGA VIRILIS(トーガ ビリリース)
https://www.fashion-press.net/collections/12482
TOGA BIRILIS(トーガ ビリリース)は、2011年にスタートしたメンズライン。
それまでウィメンズの服をメンズサイズに仕立てて展開していたものは存在しましたが、男性に向けて本格的に服をつくって発表するというのはこのラインが初です。
名前の「VIRILIS(ビリリース)」は、ギリシャ語で「成人男性が着る服」という意味であり、1950年代にインスピレーションを受けたクラシックなデザインが特徴です。
このラインは2013年秋冬にパリコレクションにてデビューし、2014年秋冬から現在(2020AW)に至るまでロンドンで発表を続けています。
TOGA PICTA(トーガ ピクタ)
https://www.fashion-press.net/news/25001
TOGA PICTA(トーガ ピクタ)は、2005年にスタートした1点ものを展開するライン。
販売は直営店限定で、古着を再構築し全て手作業で製作されています。
物づくり要素が強く、「ラッフル」や「メタルパーツ」、「天然石」などを上手く取り入れたバッグなどが有名です。
他にも「等身大抱き枕」や「キーホルダー」等も展開しており、かなり個性の強いラインとなっています。
TOGA ELASTIC(トーガエラスティック)
https://www.yamaguchistore.com
TOGA ELASTIC(トーガエラスティック)は、TOGAのアンダーウェアライン。
タンクトップやTシャツをはじめ、スカートなども展開しています。
価格帯も低いので、比較的手に取りやすいラインだと思います。
TOGA ORNAMENT(トーガ オーナメント)
https://www.toga.jp
TOGA ORNAMENT(トーガオーナメント)は、2009年春夏にスタートしたアクセサリーライン。
クラッチバッグや財布、ジュエリー等を展開し、存在感のあるアイテムが多数存在します。
「アルミホイルボックス」シリーズと名付けられた「カンガルー」の革を縮絨させたアイテムは、本物のアルミホイルをクシャっとしたような質感と光沢感で、かなり癖が強いです。
一般人にとっては手を出しにくいものばかりですが、個性を出し方は欲しくなるかもしれません。
TOGA ODDS & ENDS(トーガ オッズ アンド エンズ)
https://www.toga.jp
TOGA ODDS & ENDS(トーガ オッズ アンド エンズ)は、TOGAのリメイクライン。
名前は「半端物」「ガラクタ」「雑用」等の意味を持ち、既存のアイテムにデザインを加えて新しい物としての価値を見出しています。
ラインナップは王道のTシャツから、バッグやシューズ等の小物まで広く、中にはシンプルな服もありますが、リメイクによってTOGAらしいエッセンスが加わりスパイスの効いた物が多いです。
TOGA(トーガ)のデザインの特徴
https://www.fashion-press.net/collections/11751
個人的に、TOGA(トーガ)の魅力は、未来の「スタンダード」を提案するかのような独特の世界観にあると思います。
SACAI(サカイ)などのブランドと同じく、既存のものを壊すタイプの服作りが特徴的で、優雅な雰囲気の中に力強さが潜んでいます。
https://www.fashion-press.net/collections/11751
カッティングや異素材ミックス、異なるテイストの融合などをした結果、独自の服が誕生し、非常に主張も強いです。
まさに装飾を楽しめるといった感じで、レイヤードアイテムも多数。
https://store.toga.jp
ウエスタンな雰囲気で「メタル」を多く用いているのも他ブランドにはないTOGA(トーガ)の1つの独自性です。
特に、小物類のメタル率はかなり高いですよね。
また、服だけでなく、アクセサリーなど含めてトータルで展開しているのもTOGA(トーガ)の強みであり、多くの支持を得ている要因だと思います。
TOGA(トーガ)はコラボにも積極的?
https://store.toga.jp/blogs/information/ss2020-toga-porter
<TOGA×PORTER>
TOGA(トーガ)はセレクトショップをはじめ、アーティストたちとのコラボレーションに積極的です。
まさに好奇心旺盛で、発売開始してからの売り切れまでの時間で人気具合が伺えます。
かなりコラボ回数も多いので全てを紹介するわけにはいきませんが、最近では日本の有名カバンブランド「PORTER(ポーター)」ともコラボしたり、
https://store.toga.jp
<TOGA×OUTDOOR PRODUCTS>
少し前には、アメリカの人気アウトドアブランド「OUTDOOR PRODUCTS(アウトドアプロダクツ)」とコラボし、バッグが人気でした。
その他、特にTシャツのコラボが多く、価格もそれほどしないので買いだと思います。
TOGA(トーガ)の通販はどこがおすすめ?
https://www.fashion-press.net/collections/10743
最後に、オンラインならどの通販ページがおすすめかという点について。
早速ですが、その答えは公式の通販サイトです。
https://store.toga.jp/
非常に完成度の高いウェブページで、服や小物の写真も綺麗かつ整理されていて、非常に見やすいです。
無駄に動作を入れ、読み込みが遅く、機能をなしていない他ブランドのサイトと比較しても快適で、ストレスなくオンラインショッピングを楽しむことができるのもメリット。
価格的にも大手セレクトショップより安い場合があるので、在庫がある限りはTOGAの公式サイトで購入することをおすすめします。
まとめ
https://www.fashion-press.net/collections/9926
今回は「【TOGA(トーガ)】芸術的センスが光る日本のモードブランド」というタイトルでお話していきました。
>>TOGA × H&Mはこちら
TOGA(トーガ)はとても勢いのあるブランドで、僕の好きなドメスティックブランドでもあります。
魅力がたくさんあり、僕を含め多くの服好きの方からの支持を集めているので、他の有名ブランドの知名度を追い抜くこともそう遠くないかもしれませんね。
まだ実物を見たことがない方は、これを機にぜひとも自分の目で見て触り、着てみてほしいです!